4月6日の夕方

今週もボラ活動続行中です。今週は民家と老人ホームの泥掻きやってます。津波が1階まで来てた場所を主に行ってるんですが、本当にひどい事になってます。けど家の人たちもめげずに掃除してます。1階に置いてあったモノはほぼ全滅。買ったばかりのTVが...とか言いながらも、ボランティアメンバーにお茶とお菓子を出してくれたり。その気持ち、本当にありがたい。
若林区の小学校のような避難所も徐々にですが縮小しつつあるみたいで、徐々に我が家の復旧を始めてるのかも知れませんが、家がもはや無いという人達も当然います。すぐ近くの近所の小学校でも避難所生活している人たちがいます。本当に津波の境目が運命の境目になっていて、津波が到達しなかった畑は今日も耕運機で耕し始めてる。波に浸かってしまった畑はどうしようもない。何故かブロッコリーは塩に強いらしいですが、ほとんどの農作物は長い間作る事ができない。塩が抜けるのに何ヶ月、何年かかるか...、しかも海底のヘドロを巻き上げて油も含んだ津波...予想以上に損害をもたらしています。実際に行くと分かりますが、泥が油絵の具のような匂いを発散しているのです。塩竈気仙沼石巻の方は更にひどいでしょう。南三陸陸前高田...あまりに悲惨でかける言葉すら見当たりません。
宮城県の南三陸のあたり、仙台市内から車で1時間以上はかかるちょっと遠い所なんですが、仕事で一回行った事があります。海がきれいで、風景がすごくのどかで良い所なんですよ。海近くの魚屋さんが海産物とか確かオリジナルの牡蠣ビールとか売ってたんです。あそこももう無いでしょう。すごくのどかで平和な場所だったんですが...。南相馬にも行ったことがあります。被災地は本当に近いんです。けどやはり津波の境界線が天国と地獄を分けました。天国ゾーンは普通の生活に戻ってます。地獄ゾーンは本当に過酷な状況です。
仮設住宅の話も然りなんですが、当面の生活資金や、賃金の出るボランティア活動などの雇用促進など、少しばかりでも自立心の生まれるような、希望の見える国からの支援、必要です。
実家が荒浜で、家が流されて、生活も余裕が無いという、そんな人でさえ、今日もボランティア活動なさってました。頭が下がります。
やっさん